金属屋根瓦はアドオン工法と呼ばれる方法で施工します。
これはまず、格子状に組んだ桟木の上に金属瓦を貼っていく方法です。こうすることで、屋根に強度が出て耐震性が上がります。
古い屋根が重たい瓦だった場合、まず瓦を下ろしてから桟木を組みますが、もともとがトタン屋根や金属屋根、スレート屋根などの場合は、古い屋根材を剥がさなくてもその上から直接施工が可能です。
また、アドオン工法では、新しい金属屋根瓦の下に空間が作られるように設計されています。その空間が防音・断熱層となり、豪雨の雨音や真夏の太陽熱を防いで屋内を快適にしてくれます。
重たい日本瓦を下ろし、軽量な金属屋根瓦に葺き替えることで家屋への負担が軽減され、地震の揺れによるダメージを小さくすることができます。
しかも見た目は日本瓦のような重厚感があるので、仕上がりの満足度も高いです。
手入れや葺き替えの大変な茅葺き屋根は、茅を下ろすことなくそのまま上から金属屋根瓦を施工できます。工期も費用も負担が少なく、日本家屋の美しさをきちんと残すことができる画期的な屋根のリフォームです。
経年劣化してしまったトタン屋根の上に、直接桟木を組みます。その上に施工する金属屋根瓦の下に少し隙間ができるように設計されているので、その空気層が防音や断熱の役目を果たします。お屋敷のような立派な重厚感のある仕上がりです。